ひねくれ者のくだらない話

特に深い意味はない。

2021-01-01から1年間の記事一覧

創作⑴

「40分の人、大丈夫でした?」 「まあ、はい。」 全く大丈夫じゃなかったがもう思い出したくもないので愚痴るのは辞めておいた。どうせNGを出したのだから二度と会うことも無いし。ショートコースのフリー客なんてまともに相手するだけこっちが痛い目に遭う。そ…

にん じん

私は一日に最低一食は自炊をする。お嫁に行けないくらいの頻度とクオリティで。 特にそうしようと意識している訳ではないが幸薄生まれ薄味育ち、外食やコンビニ弁当がしょっぱくてしょっぱくてしょうがないので面倒だがキッチンに立つ。 料理をするためには…

感情にサランラップ

深夜1:23に偶然時計を見た時は少しラッキーな気持ちになる。 仕事に慣れたのではなく、仕事をして疲れることに慣れたのだと思う。なんだか最近辛いことにも慣れてしまった。 夜が明けることに絶望して泣くことも、自分が死ぬことを勝手にあれこれ妄想して泣…

シャンプー&リンス

「オールインワン」 なぜこんなに不快なのか。ちゃんと仕事してんのか。 わからない。 田舎のレジ打ちのパートのおばちゃんくらい気楽さが欲しい。 あのたった数分間で勝手に気楽だと決めつけるのは浅はかかもしれないが、顔見知りらしいおばちゃんとくっちゃ…

突撃‼️LINEスタンプ宣伝‼️

[君に伝えたいことがあるんだ。] https://line.me/S/sticker/16947309/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail 恐ろしいほど使い道が無いということで話題です。 買ってくれたら踊っちゃう。 他にも色々と描いてるので第2弾にもご期待ください❣️

あめんぼあかいな

私は滑舌が悪い。喋り方がアホっぽければアホっぽいほどモテると思っていたから。 「声が可愛い」と言われることが多いけれど、いざ録音して聴く自分の声はとてもネチョネチョしていて未完成の海苔みたいだった。 モヤモヤした話し方が気持ち悪い。 小学生の…

The End

地球、爆発すればいい。破片に乗って私は宇宙旅行するから。 快晴の下、凸凹とした道をクロスバイクの細タイヤでその速さと軽さをさらけ出し、木の影を転がる。 散歩している人々が枯葉を踏む音、キラキラ光る水面、眩しい太陽が私を通過する。この瞬間、も…

相関図の隅の隅

濃い人生とは何なのだろう。心が寒い。ふと私は旅をしなければと思った。 扇風機のくすぐるような弱風で横髪が頬をチクチクと弄る。ゆっくりとふくらはぎの肉を冷やしながら、ひたすらに寒い所へ行きたいと思った。 私は心が死んでくると悪夢を見る。大抵見…

付けたら寒い。消したら暑い。

時刻は16時半。埃を絡めた扇風機の「中」の風に分厚いダークブルーの遮光カーテンが揺らされる。窓ガラスから僅かに漏れた太陽の陽は一定のリズムでショートパンツから伸びた太ももを青白くチラチラと煩わしく照らす。買ったばかりの少し硬いマットレスの上で…

闇うがい

深夜2時半のトイレ 冷凍庫の閉め忘れ たくあんと舌を食い間違えたとき 寝返りで意図せずお隣に壁ドンしてしまったとき 鼻うがいと同じくらいこわい。 自己肯定感が爆上がりした日は眠れない。私は今完璧にテンションがハイになっている。これが筋トレパワー…

雪を見よう

茶を沸かす温かい音、湿った床、ファンデーションの匂い、ユリの花のむせるような匂い、父親の香水の匂い、母のハンドクリームの匂い、妹のヨダレ痕、訳の分からない爺と婆の写真に向かって膝をつき頭を下げた時のマットのカビ臭さ、フラッシュバック鬱。 雪…

自分語り

「話は以上です。」 手の甲は黒ずんで爪は黄ばみ、浮腫んだ指に似合わない無愛想な輝きを放つ愛の無機物を、男はひらひらとかざして事務室へ去った。 やがて社員や同じアルバイトの人々がそれぞれの仕事場へぞろぞろと向かうのに、私も鼻をズッと啜りながら着…

ラクトアイスだったときの絶望感を許す会

どうやら普通の人間は一日にアイスクリームを3個も食べないらしい。 収入が2倍以上になるとどうも金銭感覚がおかしい。ついでに食欲もおかしくなるらしい。 買い物依存の気が元々あったので貯金なんか出来る筈もない。 毎週日曜はYahooショッピングでPayPay…

死にたいのに飯食っとる

明けましたおめでたくはない。 2020年は何だかスッカラカンだった。 暇な時間が多いと目まぐるしく生きるとか死ぬとか考えてしまってかといって週5で働くのも難しいしちくしょうはやくカビとサビの違いがわからなかった頃くらいに戻りたい。 人生の楽しさだ…